セラミック治療で後悔しないための【5選】

はじめに

「虫歯の治療後を目立たせたくない」「歯並びをきれいに見せたい」

こういったお悩みを抱える方にとって、選択肢の一つとなるのがセラミック治療です。
保険治療でつめ物やかぶせ物と比べて、汚れがつきにくく、審美性に優れているというメリットがあります。

一方で、セラミック治療で後悔したという声を聞いて不安に思う方もいるのではないでしょうか。
セラミック治療で後悔しないためには、デメリットを十分に理解しておくことが必要です。

後悔しないための5選

セラミック治療は、かぶせ物やつめ物に陶器の材料を使用した治療方法です。虫歯治療や過去に治療した銀歯の詰め替え、歯並びの改善に優れています。

メリットの多い治療法ですが、治療前に知っておくべき注意点があります

     
  1. セラミックは割れることがある
  2.  
  3. 費用が高い
  4.  
  5. 歯の神経を抜く・歯を削ることがある
  6.  
  7. 治療前のカウンセリングが重要
  8.  
  9. 治療後のメインテナンスでセラミックを長持ちさせる

注意事項について詳しく説明していきます。

セラミックは割れることがある

セラミックは湯呑や皿と同じように陶器でできているため、強い衝撃が加わると割れる恐れがあります。
特に奥歯は、硬いものをうっかり噛んでしまったときに大きな力がかかるため、割れたり、ヒビが入ったりするケースもあるでしょう。
また、歯ぎしりや食いしばりの癖がある方も奥歯に負担がかかりやすいため、注意が必要です。
セラミックの中には、ジルコニアセラミックやメタルボンドなどの強度の高い素材もあります。

かみ合わせや癖、治療する歯の位置に合わせて、素材を選ぶようにしましょう。

そして、こうしたトラブルを防ぐためにもマウスピースの着用を歯科医師から提案されることがあります。せっかくいれたセラミックと今あるご自身の歯を守る為にも、マウスピースはぜひ使用するようにしましょう。

費用が高い

セラミック治療は保険適用外の治療のため、保険治療に比べると費用が高額です。
また、自由診療なので歯科医院によって費用が異なります。
かぶせ物本体の費用だけでなく、再診料、検査、型どりなどのセラミック治療に関わる工程のすべてが自費です。そのため、あらかじめ全体でどれくらいの費用がかかるのか確認しておくようにしましょう。

治療費が高額となると、経済的な負担について不安な方も少なくないと思います。
治療を目的とするセラミック治療は、医療費控除※1の対象となる場合があります。
詳しくは国税庁のホームページをご参照ください。
No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例|国税庁 (nta.go.jp)

※1 医療費控除
自分自身や配偶者などの1年間にかかった医療費が10万円を超える場合に申告することで、所得税の一部が戻ってくる制度。

歯の神経を抜く・歯を削ることがある

虫歯で神経を抜くのであれば必要な処置ですが、虫歯でない歯をセラミックにする場合に、歯の神経を抜く必要があったり、健康な歯質を削ります。
神経を抜かれたり、削られたりした歯の寿命は短くなるため、治療方法は慎重に検討しましょう。
セラミックの材料は割れることを防止するため、銀歯などに比べるとかぶせ物に厚みがあります。以前よりもセラミックも強度が高い素材の物も増え、削る量も少なくはなっていますが、それでも健康な資質を削ってしまうのはもったいない行為といえるでしょう。

かみ合わせの関係でスペース不足の場合には、歯を削る必要があります。神経の近くまで歯を削ることになれば、歯の神経を抜かないといけない可能性もあるでしょう。
神経を抜かれた歯は天然歯と比較すると割れたり、欠けたりするリスクが高くなります。さらに、歯根破折※2が起こった場合は歯を残すこと自体も難しいでしょう。
歯の神経を抜かなくても、神経の近くまでかぶせ物が及ぶ場合、噛んだときに歯がしみることも考えられます。
特に、歯並びをよく見せるためにセラミックのかぶせ物をしたいと考えている方は、健康な歯を削るリスクを考慮したうえで慎重に選ぶようにしましょう。

※2 歯根破折
歯の根が折れたり、割れたりすること。歯根破折した場合のほとんどは抜歯が必要になること

治療前のカウンセリングが重要

治療前のカウンセリングは、セラミック治療を進めるうえで非常に重要なポイントです。
カウンセリングで確認された内容が治療に反映されるからです。
特に、形や歯の色についてはカウンセリングでよく相談することをお勧めします。
また、疑問があればこの時点で確認しておくとスムーズに治療が進められるでしょう。

かぶせ物の色は出来上がってからの修正が難しいです。そのため、大まかな色は歯科医師にお任せにしていたとしても、色見本を利用して必ず自分でも鏡で確認するようにしましょう。

治療後のセルフケアと歯科医院でのメインテナンスでセラミックを長持ちさせる

セラミックの寿命は、セラミック治療後のメインテナンスに左右されます。
セラミックの材料は汚れがつきにくく、変色もしない素材です。
しかし、セラミック治療によって歯を長持ちさせるには、定期的なメインテナンスが前提になります。

歯磨きが不十分な場合には汚れは溜まり、セラミック自体の品質が劣化しなくても、土台となっている歯が歯周病によって歯ぐきが下がったり、虫歯になったりするとかぶせ物を取り換える必要があります。
せっかく入れたセラミックを長く持たせるために、治療後はセルフケアに加え定期的なメインテナンスを心がけましょう。夜間のマウスピースの着用も、寝ている間の歯ぎしりなどから歯を守るうえで重要です。必ず着用をするようにしましょう。

まとめ

デメリットを理解しておくことで後悔しないセラミック治療を受けよう

セラミック治療について後悔しないために知っておきたいことを説明してきましたが、いかがだったでしょうか?セラミック治療は汚れが付きにくく、天然歯に近い歯の色を目指せる審美性と機能性に優れた治療方法です。
歯の色に近いかぶせ物を入れたい、虫歯や歯周病のリスクを下げたいと考えている方にセラミック治療は向いているでしょう。

しかし、万能な治療ではなく、気を付けるべきポイントやデメリットも存在します。
こうしたポイントを理解したうえで検討することで、後悔のない治療を受けられるようにしましょう。

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