セラミック治療とは

セラミック治療とは

ひと昔前は、虫歯の治療で欠損部に銀歯を詰めて補うことが一般的でした。

しかし、2005年に厚生労働省より白いつめ物の保険適用が認可され、審美性の低い銀歯に比べて本物の歯に近い見た目で虫歯治療の欠損部を補うためにつめ物・かぶせ物として「セラミック」を選ぶ方が多くなりました。

また、セラミックには見た目の美しさを向上できる素材として、虫歯治療のみならず前歯の歯並びやすきっ歯、出っ歯の改善としてもセラミック治療が注目され利用する方も少なくありません。

歯科治療としてのセラミックについて詳しく説明していきます。

歯のセラミック治療とは?

保険が適用される白いつめ物・かぶせ物としてコンポジットレンジという白いプラスチック素材があります。

1978年に保険適用が認可されました。これまでの銀歯と比べると格段に審美性に優れていますが、素材の特性上「変色してしまう、耐久性が低い」などの問題があり、あまり普及することがありませんでした。

しかし、技術の進歩により改善されつつもセラミックと比べると、時間が経つにつれ着色や変色しやすいという弱点は残ったままです。また、銀歯に比べると強度が低く硬い物を食べると欠損する場合があります。

セラミック治療とは、虫歯治療の欠損部を補うこと、アクシデントで欠けた歯などにつめ物・かぶせ物に、より自然な歯に近く耐久性に優れたセラミックという素材を使った歯科治療のことです。

セラミックの素材は陶器と同じため歯の自然な透明感や色合いを表現しやすいという特徴があります。

見た目では、歯科医師も本物かどうか判断できないこともあります。そのくらい、セラミック素材は自然の歯に近い見た目を維持でき、また強度も高く耐久性にも優れています。

白いダイヤモンド=ジルコニアセラミック

ジルコニアとセラミックは、異なる素材です。それぞれの特徴のメリットを生かした素材が、「ジルコニアセラミック」と呼ばれています。

ジルコニアセラミックは、審美性、耐久性、価格面で当法人一押しの素材です。

ジルコニアについて

ジルコニアとは、ジルコニウムの酸化物で二酸化ジルコニウムという物質のことです。

耐久性に非常に優れていることから人工のダイヤモンドと呼ばれています。

保険適用のコンポジットレンジという素材に比べると強度は数倍になります。

また、金属を使わないため金属アレルギーになることもなく、汚れがつきづらく二次虫歯になることも少ないと言われています。

ジルコニアの加工はブロック型を型取りした歯に削り製作します。色合いは単色になり透明度は高くありません。

また、強度があることで加工がしづらく隣の歯を削ってしまうというトラブルなどが弱点でした。

ジルコニアセラミックの誕生

そこで誕生したのが、ジルコニアセラミックです。

ジルコニアの強度・耐久性を持ち、またセラミックの美しい審美性も兼ね備えた素材です。

歯科治療では、セラミックの使用が2005年に厚生労働省の認可がおりてから20年弱が経過しました。

日本国内では、かぶせ物、つめ物と言えば銀歯のイメージが強く、治療に使っても安全なのかという一部からの声もありました。しかし、人口関節にも使用されるほどの素材で、歯科治療にも安心して使用することができます。 セラミックの歯は、これまでは技工士と呼ばれる被せ物やつめ物を製作・加工・修理する職人の方々が一つずつ手作業で製作していました。

手作業で製作することで非常に手間と時間がかかり、価格も高額になりがちで1本10万円以上と言われていました。そのため、芸能人や一部の富裕層が行う治療として認知・普及してきました。

しかし、技術の発展と進歩により機械で削りだす作業を行い、技工士の手間を省き、製作時間を短縮することで価格も比較的手頃になり一般の方でもセラミック治療を受けることができるようになりました。

2022年にはモデルやタレントとして活動する20代の女性が、歯並びが長年の悩みで解消のためセラミック治療をしたことをSNSで公表し大きな話題となりました。

素材自体の品質が向上したことと、技術の進歩により価格が手ごろになったことで、年代・性別を問わず審美歯科治療の一つの選択肢としてセラミック治療が認知されてきています。

 

セラミックは、非常に高いというイメージがありませんか?

 

我々まる歯グループでは、ジルコニアセラミックに特化した歯科医院として、写真のようなジルコニアディスクを大量に仕入れることで、低価格でジルコニアを提供することができるようになりました。全ては、患者さんの素晴らしい笑顔のためにです。できれば銀歯で輝く笑顔を見たくないというのが、正直な気持ちになります。可能な限り価格を抑えて皆さんに届けします。

セラミック治療のリスク・デメリット

  1. ジルコニアセラミックの治療リスクは、やはり歯を削るというデメリットになります。
    大なり小なり歯を削りますので、歯へのダメージはあります。また、1度削った歯は基に戻ることはありません。
  2. 歯の傾きや角度や形により神経をとる必要があります。
    場合によっては、抜歯しなければならない。
  3. 1本のセラミックのかぶせ物と両隣の歯を全く同じように仕上げる事は、難しいことがあります。
  4. 歯のホワイトニング後は、最低1ヶ月は期間をあけてから型採りをして仕上げる必要があります。
    色が安定しないためにセラミッククラウンの色が合わないことがあります。
  5. ジルコニアの特徴である強度は、1番の強みなりますが、夜間の歯ぎしり・食いしばりでは、歯一本につき100kg以上の力が加わりますので、割れたり欠けたりすることがあります。
  6. 天然の歯は虫歯や歯周病にならない限り一生物ですが、ジルコニアセラミックは、人間が作った人工物ですので一生物ではありません。

セラミック治療ができない方

  • 妊娠初期の安定期に入ってない方
  • 18歳未満の方
  • 歯周病で歯がゆれている方
  • 虫歯が歯の根まで進行している方
  • 麻酔アレルギーの方
  • 糖尿病や高血圧コントロールができてない方
  • 歯のない方
  • 入れ歯の方