セラミックの事前カウンセリングって何するの?

はじめに

セラミック治療に興味があるけど、歯科医院で相談する際は、そもそも何を聞いたら良いの?どのような治療をするの?と不安に思われている方が、非常に多いようです。
セラミックカウンセリングでは何をするのか、何を確認しておくべきかについて、注意点も含めて、わかりやすく説明します。

セラミックカウンセリングとは?

患者さまの疑問や不安などを解決する場です。
まずは、模型やアニメーションなどを用いて、実際に見てセラミックに触れながらセラミック歯科治療について、わかりやすく説明します。
セラミック歯科治療には、様々な種類、特徴、値段、注意事項があり、患者さま100人いたら100通りの治療方法があるため、利点や欠点も詳しくお伝えします。

歯は一度削ったら元に戻すことはできませんので、しっかりと理解を深めるためにもセラミック歯科治療を受ける前にカウンセリングを受けることをオススメします。
分からないことや不安なことがありましたら、いつでもご質問ください。初めてのことは、どんなことでも緊張すると思いますが、安心してお任せください。

セラミック歯科治療とは?

セラミッククラウン

セラミック歯科治療は、インプラントとは全く違います。
こちらの動画がセラミック歯科治療(クラウン)になります。歯を削ってセラミックの被せ物(クラウン)かぶせます。

インプラント

こちらの治療がインプラント治療になります。
歯の抜けたた所に、インプラント(人工歯根)を埋入して、土台を建てて被せ物(クラウン)をかぶせます。歯が無いという点が大きなポイントになります。

セラミックインレー

こちらの動画がセラミック歯科治療(インレー)になります。 歯を削ってセラミックの詰め物(インレー)をします。良く銀歯の詰め物をセラミックインレーに置き換える治療をします。

ラミネートベニア

こちらの動画がセラミック歯科治療(ラミネートベニア)になります。歯の表面を削って付け爪のように薄いセラミックを歯に貼り付けます。

セラミック歯科治療前の確認事項

・年齢:18歳未満の患者さまは、セラミック治療を受けるにあたり、保護者の同意が書面で必要になります。

・体調:妊娠中や体調がすぐれない方は、セラミック治療ができない場合があります。

・服用薬:外科処置を伴うセラミック治療が必要な場合、服用薬を必ずチェックしますので、お薬手帳や服用中のお薬を持参ください。

・矯正:マウスピース矯正中にセラミックや虫歯、歯周病治療を行うとせっかく製作したマウスピースが合わなくなってしまうため、気をつける必要があります。ワイヤー矯正中の患者さまは、基本的に矯正治療が終了してからセラミック治療を始めます。また、セラミック歯科治療をするために矯正治療が必要となる患者さまもいらっしゃいます。

・根管治療:以前に根の治療をされた事がある患者さまは、歯の根の再治療が必要な場合があります。根の治療を行なった記憶がある患者さまは、お伝えください。

・治療期間:結婚式を控えてる、海外に赴任する、大事なイベントがあるなど治療期間に余裕がない場合は、必ずお伝えください。そのイベントに合わせてできるセラミック歯科治療とできない場合があります。1本2本の治療ならば短い治療期間でも問題ないが、本数が多ければ多いほど仮歯の調整に時間をかかるので、回数がかかります。

・治療予算:セラミック歯科治療は、保険外の自費診療のため、保険診療に比べて高価格になります。基本的に価格が高ければ高いほど天然の歯に近い自然観のあるセラミック歯科治療が可能になります。そのため、患者さまの希望するセラミック歯科治療を行えるかを確認するためにも予算が決まっている場合は、事前にお知らせください。

・前歯のCR:前歯の間の虫歯を治療して、プラスチックの詰め物をされた患者さまは、お知らせください。

・歯の神経治療:歯の神経を治療したことがある患者さまは、レントゲンを撮影して、歯の根の状態を確認する必要があります。神経治療が不十分であったり、金属の土台が入っていたりする場合は、再治療が必要になることがあるため、お知らせください。

セラミック歯科治療の流れ

Step1:カウンセリング(まずはセラミック歯科治療に関してしっかりと理解を深めましょう。)

Step2:説明契約・資料採取(治療の流れや費用の説明、顔貌写真、口腔内写真、印象採得、レントゲン撮影)

Step3:診断用waxup(お顔や歯の大きさに合わせてロウソクのロウで最終的な目標の大きさの歯を作って確認します。)

Step4:仮歯の装着(歯を削って仮歯を装着します。)

Step5:仮歯の調整(噛み合わせや歯肉とのマッチングを狙って仮歯を調整します。直ぐに型を採る場合もありますが、セラミックの寿命を伸ばすためにも、ここは焦らずしっかりと仮歯を調整することが、まる歯流セラミック歯科治療になります。)

Step6:型採り(仮歯で形や噛み合わせ、歯肉とのマッチング度に患者さまが満足したところで、最終的な型採りをします。)

Step7:セラミックの試適(セラミックの歯が80%完成したところで、1度試しに歯に合わせてみます。歯の形や噛み合わせや歯肉とのマッチング度を調整・確認します。このステップを省くことも可能ですが、1度調整や確認をすることで、安心が得られます。)

Step8:完成・仮つけ(出来上がってきたセラミックの歯を確認して仮つけを行います。その際にナイトガードもセットします。)

Step9:本つけ(仮つけで一定期間、様子をみて、問題なければ本つけを行います。)

基本的なセラミック歯科治療の流れは、以上となります。患者さまによって治療の流れは変わってきますので、詳しくは、カウンセリング時にしっかりとご確認ください。

セラミック歯科治療の種類(クラウン)

セラミック歯科治療には、様々な種類や名称がありますので、患者さまは非常にわかりにくいかもしれません。できるだけわかりやすく説明しますね。

ジルコニアボンドクラウン(差し歯・被せ物)

現在のところ最も見た目が優れているセラミッククラウンになります。まず、金属を全く使用してないので、金属アレルギーや後から歯ぐき黒くなる心配はありません。ジルコニアの上にセラミックを盛り上げて完成させるため、自然感があり透明感もあります。良くセラミックを盛り上げるってなんですか?と質問を受けるので、こちらの動画をご覧ください。歯科技工士さんが筆でセラミックを盛り上げて、窯で焼いて一つひとつ手作りで仕上げる完全オーダーメイドのクラウンです。

ジルコニアステインクラウン(差し歯・被せ物)

金属が含まれません。削り出したジルコニアに色を付けるという新しい手法で作られます。以前は、自然感や透明感を再現するには程遠い技術でしたが、現在は、だいぶ進歩している技術になります。

ジルコニアクラウン(差し歯・被せ物)

ジルコニアのブロックを削り出した被せ物です。色は、単色のため、奥歯で使用する場合が多いです。自然感や透明感がないので、前歯に用いることはあまりありません。

e-MAXクラウン(差し歯・被せ物)

ニケイ酸リチウムガラスセラミックを主成分としたセラミッククラウンです。ガラスセラミックという名のとおり、非常に透明感に優れています。その反面ガラスなので強度がジルコニアに比べると劣ります。歯ぎしりや食いしばりのある患者さまには向いてない材質になります。良くセラミッククラウンとも呼ばれています。

メタルボンドクラウン(差し歯・被せ物)

金属の上にセラミックを盛り上げた被せ物です。使用する金属は、専用の合金や金合金です。以前は、このメタルボンドクラウンがセラミック歯科治療のほとんどを占めていました。その信用度は高く現在でも扱う歯科医師も多いですが、金属の高騰と他の技術進歩で少なくなりつつあります。

CAD/CAM冠:保険(差し歯・被せ物)

ハイブリッドセラミックのブロックを削り出した被せ物です。最近、保険適用となりました。見た目や強度は、我々歯科医師の満足できるものではありません。そのため奥歯であっても歯ぎしり・食いしばりがなくい方で長期使用ではなく短期の使用のをお勧めします。

レジン前層クラウン:保険(差し歯・被せ物)

金属(専用合金や銀歯)の上にプラスティック(レジン)を盛り上げて製作します。金属アレルギーの心配があり、金属イオンの流失により、歯肉に黒色がついてしまう恐れがあります。保険で選択できる被せ物ですが、やはりプラスティックを使用しているので着色や変色が日に日に起ってきます。

セラミック歯科治療において材料の選択は、非常に重要となります。価格だけではなく患者さまのお口の中に合った被せ物を選択することがポイントです。担当歯科医師やスタッフと良く相談してから決定しましょう。

セラミック歯科治療の種類(インレー)

ジルコニアインレー

硬度があるため非常にインレー(詰め物)の材質に適しています。詰め物は、クラウンのように覆うわけではないので、変な力が加わると割れたり取れたりする可能性があります。そのため、硬度がある硬い詰め物が良いと考えています。

e-MAXインレー

セラミッククラウンと同素材で、ニケイ酸リチュウムガラスセラミックを主成分としたインレー(詰め物)です。見た目は、天然の歯か見分けがつかないくらいにキレイな仕上がりになります。クラウンと一緒で強度が気になるため、大臼歯ではなく、小臼歯の詰め物向きと考えています。

CAD/CAMインレー(保険)

保険適用の白い詰め物です。ハイブリッドセラミックブロックを削り出して作ります。強度や見た目は、そこまでですが、短期間目的での使用はアリだと思います。

メタルインレー(保険)

いわゆる銀歯です。昔は、削って銀歯で補う治療が一般的でした。しかし、笑った際に銀歯が光るのは世界中で日本だけということもあり、日本でもセラミック歯科治療が進歩したこともあり、セラミックを入れる方が多くなったと思います。

セラミック歯科治療の値段

ジルコニアボンドクラウン 176,000円
ジルコニアステインクラウン 121,000円
ジルコニアクラウン 60,500円
e-MAXクラウン 121,000円
メタルボンドクラウン 110,000円
ジルコニアインレー 49,500円
e-MAXインレー 60,500円
CAD/CAMインレー 約8,000円
メタルインレー 約3,000円
歯科技工士仮歯 5,500円
歯科医師仮歯 3,300円
仮歯調整 1本1,100円

詳しくはこちらへ

ご存知かもしれませんが、セラミック歯科治療における価格は、歯科医院によって異なります。それは、歯科医院ごとに歯科技工士や歯科医師の腕も異なるからです。まる歯グループでは、できるだけ安く患者さまに提供するように努力しています。

セラミック歯科治療の注意点

1.カウンセリングでは、診療を予定していないため、カウンセリング当日から診療を希望される方は、予約時にお申し出ください。当日のお申し出には、多くの場合、他の予約が入っているため、診療いたしかねます。

2.無料カウンセリングの時間は、30分になります。当日診療希望で、その後の診療で資料採取する場合は、60分を予定してください。

3.費用に加えて、支払い方法や支払い時期、支払い回数も確認しましょう。

4.担当する歯科医師も確認しましょう。顔合わせをしておくと安心かもしれません。

5.複数の歯科医院でカウンセリングを受けることも重要です。知識も増え、患者さまにより良い治療方法が見つかることもあると思いますので、セカンドオピニオンもオススメしています。

6.歯のホワイトニングをしている方は、色が落ち着くまで時間を空けてから型を採って完成にしましょう。ホワイトニング後、すぐにセラミックを完成させると色がバラバラになったり、差が目立つようになったりするため、注意が必要です。ホワイトニングが終了した後、おおよそ1ヵ月後に型を採り完成となります。

東京でセラミック治療(矯正)を考えている方、歯科矯正・マウスピース矯正に興味があるけど費用や期間でお悩みの方は、一度「まる歯」の歯科医院にご相談ください。
医療法人社団まる歯には、被せ物(インプラント、セラミック等)や入れ歯の治療に関する指導医・専門医が在籍しています。
※補綴(ほてつ)とは,歯が欠けたり、無くなった場合に被せ物や入れ歯等の人工物で補うこといいます。
東京都内7駅(渋谷駅、麻布十番駅、東松原駅、西永福駅、久我山駅、秋津駅)に7医院展開しています。
患者さまを第一に考え、痛みに配慮した治療心掛けています。
また、虫歯や歯周病などの一般歯科から審美歯科(セラミック、ホワイトニング、インプラント)など幅広く歯科治療を受診いただけます。
診療案内:虫歯、歯周病、歯のクリーニング(歯石取り等)、ホワイトニング(3,300円/回)、歯科矯正、マウスピース矯正、小児歯科、小児矯正、インプラント、セラミック矯正、親知らず、口腔外科、入れ歯(義歯)、審美歯科、口臭対策、予防歯科