セラミック治療で後悔しない10のこと

1. 清潔感を打ち出す「白」という色

いわゆるセラミック矯正について、「絶対ダメ」「後悔する」など様々な意見が主張されています。本当はどうなのかと悩む方も多いのではないでしょうか。

確かに天然の歯を削ってセラミックに置き換えることには、それなりのリスクがあります。しかし、美容整形と同様に現代的な考え方で物事を考えると、リスクを把握した上でご自分のコンプレックスとセラミック矯正で手に入れる自信を天秤にかけて判断すべきかと思います。

よって、一概にセラミック治療が悪いものではないかと決めつけることはできません。治療の考え方は人それぞれ異なりますし、患者さまの人生におけるタイミングでも変わるものです。

近年、人々の美への意識が非常に高まり、芸能人を初めとして歯の白さにより清潔感を打ち出す方が増えています。白という色はウェディングドレスや洗濯のCMでも以前から頻繁に扱われており、清潔感の代名詞たる存在です。そのため、笑顔の約半分を占める口元によって清潔感に与えるインパクトは大きいものです。
セラミック治療の大きな利点は、そうした大きい存在感のある白い歯を歯列矯正に比べ比較的短期間で手に入れることができる点です。

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2. 歯磨きの時間は倍

ラミック矯正の最大のデメリットは、天然の歯を削るという点です。天然の歯を削ると虫歯になるリスクが高まるため、それまでの倍くらいしっかりと歯磨きをする必要があります。

現時点で1日3回の歯磨きをしっかりできていない方には、セラミック矯正はおすすめしません。歯を削ることにより虫歯や歯周病リスクは高まります。現時点で十分に歯磨きができていない方が、セラミック治療後にも歯磨きが疎かになった場合、口腔内のトラブルに繋がる可能性があります。

セラミック治療を行う以前に、口腔内を清潔に保つ必要があります。治療に臨む前に、ご理解ください。

3. 歯磨き粉の選び方

研磨剤入りの歯磨き粉で毎日磨くとセラミックでも傷付いてしまい、着色しやすくなります。研磨剤が多く含まれている歯磨き粉は使用しないようご注意ください。
私(理事長)がご紹介したいのは「スーパースマイル」です。海外製品ですが、研磨剤がサンゴペーストであり、セラミックを傷付けません。着色はきちんと除去するため、セラミックと好相性です。

4. 歯ブラシの選び方

歯ブラシの硬さは、硬め・普通・柔らかめと種類がありますが、必ず柔らかめを選んでください。セラミックは陶器のお皿と同じです。お皿についた汚れを金タワシでゴシゴシ擦るより、柔らかいスポンジで拭うように落とした方が、汚れが落ちますよね。歯ブラシも同様で、硬めの歯ブラシで磨くよりも、柔らかい歯ブラシで汚れを落とした方がきれいになります。

歯ブラシのヘッドは、小さめがおすすめです。日本人の歯は外国人に比べると小さいです。海外のスーパーに売っているような大きな歯ブラシヘッドでは、細やかに磨くことができません。小さく薄いヘッドが断然おすすめです。

毛先が開いた歯ブラシは使わないでください!必ず1ヶ月に1度を目安に新しい歯ブラシに交換してください。1ヶ月おきに交換しないと細菌が多く付着した状態で歯を磨くことになります。

5. ナイトガードはマスト

セラミック治療後は、必ず夜間にナイトガードを装着して就寝ください。セラミックはお皿と同じ陶材であり、割れやすく欠けやすい特徴があります。ジルコニアセラミックはその特徴をだいぶ解消しましたが、割れも欠けもしない分、歯への負担が大きくなります。

就寝中の奥歯には、最大100kgの力が加わります。この力でセラミックが擦れたり当たったりすれば、欠けたり割れる恐れがあります。ナイトガードは、セラミックだけでなく他の天然の歯を守る意味でも重要な役割を果たします。多くの患者さんを診てきましたが、私はナイトガード装着の必要性を感じます。

私も歯ぎしり・食いしばりが強いため、ナイトガードを装着しています。初めは違和感や嘔吐反射があり、億劫でしたが、今ではナイトガードなしでは眠れないほどになりました。慣れれば違和感はなくなります。継続してみましょう。

6. 定期検診・クリーニングはマスト

セラミック治療の有無に関わらず、歯のクリーニングは重要です。グラフをご覧ください。

定期的に指導とクリーニングを受けたグループでは80歳でもほとんど歯を失っていませんが、その他のグループでは80歳で多くの歯を失っています。 いつまでも若々しく、ご自分の歯で美味しく食事を楽しむためには、定期的に検診とクリーニングを受ける必要があります。セラミック治療を受けた患者さまは虫歯や歯周病のリスクが上昇します。定期検診やクリーニングが特に必要と言えます。

7. プラスティックは、絶対ダメ?

私は医院でよくこの写真を用いて患者さまにご説明します。私は理事長ですが、毎朝トイレの掃除を行います。写真の便器は、8年間拭き続けた結果です。

プラスティックの便座には傷が付き、汚れが付着しています。対してセラミックの便座には、傷は付いておらず汚れも付着していません。

個人的な意見ですが、ハイブリッドセラミックやCADCAMのかぶせ物の長期間使用は賛成できません。
プラスティックは吸水膨張を繰り返すため、細菌や臭いが付着しやすい特徴があります。比較的安価ではありますが、長期的な使用はおすすめしません。

8. タバコは絶対にダメ!

タバコは百害あって一利なし。お仕事などでストレスを抱える方も多いと思いますが、喫煙はセラミックを入れた歯肉にとっても良くありません。

タバコによって毛細血管が収縮するため、歯ぐきが痩せます。すると、歯ぐきとセラミックの間に汚れが溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクに繋がります。

そのため、セラミック治療をしたら禁煙をおすすめします。せっかくお金をかけてセラミック治療をしても、タバコによってセラミックの寿命が縮んでしまいます。

9. ホワイトニングをするなら継続!

「ホワイトニングした白い歯に合わせてセラミックをしたい」とおっしゃる患者さまが多いです。ただし、ご存知ですか?ホワイトニングしても時間が経つと後戻りするため、セラミックの歯に合わせてホワイトニングを続けなければなりません。

定期的なホワイトニングを怠ると、セラミックの歯だけ色が浮いてしまいます。せっかくセラミックできれいにしたのに、その部分だけがそぐわないともったいないですよね。
そのため、ホワイトニングする場合にはあまり白くするよりも自然な白さにし、その後でセラミック治療を行うことをおすすめします。

10. セラミックは、何年持つの?

写真の患者さまはセラミック治療後20年経過しています。この患者さまは、最低でも半年ごとに定期検診に来院されています。もちろん毎日の歯磨きも丁寧に行っていらっしゃり、就寝時はナイトガードを装着していらっしゃいます。

セラミックの寿命はどれくらいかと問われると、答えはメンテナンス次第です。車も荒く乗れば壊れますし、いつもピカピカに磨いて洗車を行い定期的な車検に出していれば、長持ちします。セラミックも同様に、メンテナンスを怠らなければその分長くお使いいただけます。

東京でセラミック治療(矯正)を考えている方、歯科矯正・マウスピース矯正に興味があるけど費用や期間でお悩みの方は、一度「まる歯」の歯科医院にご相談ください。
医療法人社団まる歯には、被せ物(インプラント、セラミック等)や入れ歯の治療に関する指導医・専門医が在籍しています。
※補綴(ほてつ)とは,歯が欠けたり、無くなった場合に被せ物や入れ歯等の人工物で補うこといいます。
東京都内7駅(渋谷駅、麻布十番駅、東松原駅、西永福駅、久我山駅、秋津駅)に7医院展開しています。
患者さまを第一に考え、痛みに配慮した治療心掛けています。
また、虫歯や歯周病などの一般歯科から審美歯科(セラミック、ホワイトニング、インプラント)など幅広く歯科治療を受診いただけます。
診療案内:虫歯、歯周病、歯のクリーニング(歯石取り等)、ホワイトニング(3,300円/回)、歯科矯正、マウスピース矯正、小児歯科、小児矯正、インプラント、セラミック矯正、親知らず、口腔外科、入れ歯(義歯)、審美歯科、口臭対策、予防歯科