もう銀歯は古い!?現在の歯科治療について

虫歯の治療が終わった後に、歯に被せるものといえば銀歯を想像する方が多いと思います。しかし、最近では白い被せ物が主流になっています。

今回は、白い被せ物とは何なのか、銀歯との違いを紹介します。

銀歯ではなく白い被せ物が主流

2014年3月まで、前から4番目以降の奥歯に保険適用で使用できるかぶせ物は、全て銀歯と定められていました。
CAD/CAM冠が保険の適用で治療できるようになり、白い被せ物が使われるようになりましたがその後も、対応できる部分がはじめは少なかったため、普及するのに時間がかかりました。

現在は小臼歯(4、5番目の歯)はCAD/CAM冠を使用することが主流になっています。
2017年12月には、条件付きですが下顎の第一大臼歯(6番目の歯)でも、CAD/CAM冠が保険が適用になって、2020年4月は、上顎の第一大臼歯にも保険適用になりました。

白いつめ物とは

白い被せ物の正体はCADCAMです。治療箇所を3Dカメラでスキャンして、歯の位置や形などの情報を取り込んで、それをもとにコンピューターが設計し、その設計データーでブロックを3次元切削加工機が削って冠を製作します。

工業製品や日用品などのさまざまな場面で3Dプリンターの技術が広まっていて、削りだしたりして形を作り出すCADCAMでも役立っています。

陶磁器であるセラミックと合成樹脂のレジンを合わせたハイブリッドの材料ででき、重量比がセラミックの方が大きく「合成樹脂含有セラミック」とも呼ばれます。保険適用で白い歯にできることが大きな魅力です。

保険の規定で2年間は保険内での再製作はできませんが、万一その後に破損した場合は保険で製作することができます。しかし、ハイブリッドにもレジンが含まれているため、セラミックに比べ強度は劣ってしまいます。破損が繰り返される場合は、強度のある素材に変更する必要があります。

適用される条件

CADCAMが保険適用になるにも条件があります。保険適用の条件は、前から4番目、5番目の歯の小臼歯です。そのほかに条件付きで保険適用になるのが、前から6番目の歯である下の第一大臼歯です。

その条件として、7番目の歯である一つ奥の第二大臼歯が全て残っていることです。欠損して1本でもない場合には適用になりません。

また、金属アレルギーをもっている方は上下7番目の歯まで保険適用になりますが、金属アレルギーの検査、診断を皮膚科やアレルギー科などで受けて証明できることが条件になります。

CADCAMのメリット

今までは保険適用の治療方法は銀歯しかなかったのですが、費用を抑えて白い歯にすることができます。

また、金属を全く使用しないのでアレルギーが発症する心配がなく、安心して治療を受けられます。

銀歯などの金属は固いので、ほかの歯がすり減ってしまう可能性がありますが、この素材だと硬くないので、負担が歯にかかりにくいこともメリットになります。

CADCAMのデメリット

白く作成することはできますが、「セラミック」や「ジルコニア」などの他の白い素材に比べて、自然な真っ白い歯は再現できません。

また、付けてすぐの当初は綺麗な白い見た目ですが、年が経つにつれて劣化して、黄ばみなどの変色が起こります。この原因として、素材に吸水性があるためです。

作製時に削り出しは機械がおこなうため、精密ではありますが、歯科技工士が一つ一つ手で作るものに比べると、装着した際に緩くなっている場合があり外れやすいこともあります。

噛む力が強い人だと、長期間の使用で表面がすり減って、装着当初の表面にあった艶も失われてしまいます。プラスチック樹脂に比べて強度はありますが、「セラミック」や「ジルコニア」はもちろんですが、銀歯に比べて強度が弱く、割れてしまう可能性があります。

セラミック治療は保険適用?

銀歯を変えるには

昔にいれた銀歯をかえたいという方も多いと思います。ここでは銀歯を白いかぶせ物に変更する方法を紹介します。

歯科医師に相談する

銀歯が目立って気になるという場合には、まる歯の歯科医院までご相談ください。

患者さまのお口の中の状況により費用が異なります。診察・検査を受けて現在の歯の状態を確認しておくことが重要です。個別の歯の状態によって、対応できる治療方法やそれぞれに合った素材を決定していくことができます。

費用面についても、保険適用の治療を行うのかセラミックなどの自由診療で行うのかによっても大きくできることが変わります。

予算にあらかじめ目安をつけておくとスムーズに話がすすみます。あわせて「自分が優先したい悩み」を明確にしておくことも大切です。耐久性を重視するのか、金属を使わないようにしたいのか、治療後の見た目の美しさなのかなど、最優先となる内容は人によって違います。じっくりと考えておくことが大切です。

まとめ

見た目の点だけを言えば、いままでの保険適用で治せる銀歯に比べて優れているCADCAM。完全に金属を使わないで治療ができるので金属アレルギーのリスクも無く安心です。一方でデメリットもあり、強度や適合などの問題も残っています。

安易に「保険適用で白い歯にできる」と決めることはできません。気になる方は、歯科医師に相談して、自分にあった治療方法を選ぶことが大切です。

東京でセラミック治療(矯正)を考えている方、歯科矯正・マウスピース矯正に興味があるけど費用や期間でお悩みの方は、一度「まる歯」の歯科医院にご相談ください。
医療法人社団まる歯には、被せ物(インプラント、セラミック等)や入れ歯の治療に関する指導医・専門医が在籍しています。
※補綴(ほてつ)とは,歯が欠けたり、無くなった場合に被せ物や入れ歯等の人工物で補うこといいます。
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患者さまを第一に考え、痛みに配慮した治療心掛けています。
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