目次
- 01歯のセラミックとは?
- 02セラミッククラウンとは?
- 03セラミックインレーとは?
- 04ラミネートベニアとは?
- 05セラミックの種類
- 06セラミックの値段・相場
- 07セラミックの値段・相場と傾向
- 08安いセラミック
- 09セラミック矯正とは?
- 10専門医からセラミック治療へのアドバイス
- 11セラミック治療に関する質問
- 12まとめ
歯のセラミックとは?
お茶碗などの陶器と同じセラミックを用いた歯科用素材のことです。
その色は白く、様々な種類があります。
治療箇所の大きさにより、被せ物(クラウン)または詰め物(インレー)で修復します。
修復素材の選択肢のひとつとして、歯のセラミックを用いた治療方法があります。
それぞれの種類・価格・相場なども詳しくみていきましょう。
セラミッククラウンとは?
セラミッククラウンとは、動画のように歯を全周キレイに山型に削り、型を採って、セラミックを患者さまに合う形へ作製した被せ物のことです。
被せて修復するには、歯の周りを全周キレイに削るための技術と経験が必要となる治療方法です
セラミックインレーとは?
セラミックインレーとは、部分的に歯を削り、型を採って、セラミックを患者さまに合う形へ製作した詰め物のことです。
セラミッククラウンのように歯の全周を削るのではなく、虫歯を部分的に削り、詰め物で修復する治療方法です。
ラミネートベニアとは?
ラミネートベニアとは、歯の表面を一層(約1ミリ)削り、型を採って、ベニヤ板のようなセラミックを患者さまに合う形へ製作した物のことです。
セラミッククラウンと違って歯を削る量が最小限で済む点が大きなメリットの治療方法です。
セラミックの種類
ジルコニアセラミック
ジルコニアセラミックは、比較的新しいセラミック素材です。
非常に硬く加工が難しいため、今までは歯の材料としては不向きとされてきました。しかし技術の進歩と共に歯の材料として加工ができるようになり、現在では最も多く使用されるセラミック材料となりました。
ジルコニアセラミックは別名:二酸化ジルコニウムといい、白い金属と呼ばれるほどに圧倒的な硬さと耐久性があり、最近では見た目も非常に改善されて、天然の歯と見分けがつかないほどに進化を遂げています。
メリット
- 硬いので割れない・欠けない
- 腐食しにくいので、経年劣化が少ない
- 金属アレルギーがない
- 汚れがつきにくい
- 見た目が良い
- 強度があるのでブリッジへの対応ができる
- 歯を削る量が少ない
デメリット
- 硬すぎるために歯を傷つけてしまうことがある
- まれに割れる・欠けることがある
- 保険外診療なので費用が高い
e-maxセラミック
二ケイ酸リチウム含有のガラスセラミックスの1つです。その中でも歯科材料として有名なのがe-maxセラミックで、e-maxは製品名です。
1000度くらいの高温でガラスセラミックスを溶かし、鋳型に流し込み、プレスしてインレーやクラウンを製作するその製法からプレスセラミックスとも呼ばれます。または加圧成形されたe-maxセラミックの塊をドリルで削り出して、インレーやクラウンを製作する製法もあります。
メリット
- 非常に見た目がキレイ
- 透明感が強い
- 金属アレルギーがない
- 汚れがつきにくい
- 腐食しにくいので経年劣化が少ない
デメリット
- 割れる・欠ける
- 保険外診療なので高い
ハイブリッドセラミック(CAD/CAM)
プラスティックにセラミックのパウダーを混ぜ合わせた材料になります。
硬さが天然の歯に非常に近いということで期待されて発売されましたが、天然の歯に比べて柔らかいために欠けたり割れたりすることが頻発した材料です。
その後、強度が若干強くなりCAD/CAM冠やCAD/CAMインレーとして保険認定されました。それでもまだ柔らかいという点が気になります。
メリット
- 見た目が白い。
- 金属アレルギーがない
- 保険診療なので安い
デメリット
- 割れる欠ける
- 透明感がない
- 柔らかいので削れる
- プラスティックなので汚れがつきやすい
セラミックの値段・相場
種類 | 名前 | 相場(税込み) | まる歯価格 (税込み) |
コメント |
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セラミック | ジルコニア インレー |
55,000~110,000円 | 49,500円 | まる歯グループでは、スケールメリットを活かして価格に挑戦しています。 |
e-max インレー |
55,000~110,000円 | – | 以前に比べると価格自体が安定してきました。 | |
ハイブリッド インレー (CADCAMインレー) |
約10,000円(保険) | 同じ | 保険診療のため、全国統一価格です。 | |
セラミック クラウン (被せ物) |
ジルコニア クラウン |
88,000~110,000円 | 60,500円 | ジルコニアのディスクの開発により多少値段の上下がありそうです。 |
ジルコニアボンド クラウン |
140,000〜220,000円 | – | 1番キレイな色を再現したい前歯に使用したい被せ物です。 | |
セラミック クラウン(e-max) |
121,000円 | – | 見た目は非常にキレイです。強度の面だけが気になります。 | |
メタルボンド クラウン |
110,000〜165,000円 | – | 金属価格の高騰によりほぼ使用されないクラウンとなってきました。 | |
ハイブリッド クラウン (CADCAMクラウン) |
約10,000円(保険) | 同じ | 保険診療のため、全国統一価格です。 | |
ラミネートベニア | 55,000〜165,000円 | 110,000円 | 医院により価格帯が異なります。 |
セラミックの値段相場最近の傾向
2023年現在、治療に必要な歯科材料のほぼ全ての価格が上昇しています。中には高騰している材料もあります。
これを受け、歯科医院においても治療費を上げざるを得ない段階になってきているため、今後の傾向としては、セラミック治療の価格相場も上がることが予測されます。
安いセラミック
まずセラミックが高くなる仕組みを説明します。
材料代以外の要因として挙げられることに歯科技工士さんの手間(工数)のかかり方があります。手間がかかればかかるほど技工代は高くなり、かからなければ安くなります。
例えばジルコニアクラウンのように削って研磨するだけなら工数は少なく済むため、技工代は安くなります。一方で、削った後に色を付けたり、セラミックを盛って透明感を出したりして、審美性を高めるジルコニアボンドクラウンは、手間がかかる分、価格が高くなります。
安いセラミックは、その安さゆえに妥協しなければならないポイントが増えることを理解しておく必要があります。
セラミック矯正とは?
歯の凸凹、すきっ歯、出っ歯や八重歯が気になる!というお悩みを持たれている患者さまは、非常に多くいらっしゃいます。
歯列矯正を検討してもブラケットと呼ばれる矯正装置をつけなければならず、裏側矯正は費用も期間も倍くらい違う。目立ちにくいマウスピース矯正もあるけれど、矯正範囲が限られている。とお悩みの中、セラミックで歯の見た目を変えることが可能なセラミック矯正の文字を目にすることがあると思います。
セラミック矯正は、歯を削ってセラミックの被せ物で形や方向を変える方法で、歯列矯正とは異なります。
この方法は、タレントのニコルさんが「2年かけて矯正治療していたら芸能人生終わってしまう」と仰っていましたが、賛否両論あり、補綴(被せ物)専門医からすると虫歯ではない歯を削ることには抵抗感があります。しかし、総合的に判断して歯にずっとコンプレックスを持って過ごす患者さまを想うと否定することはできません。セラミック矯正をお考えの方は、天然の健康な歯を削ることとお悩みとを十分にご検討ください。
専門医からセラミック治療へのアドバイス
セラミック治療は、99%仮歯で決まる。と言っても過言ではありません。多くの補綴(被せ物)専門医も首を縦に振るに違いないと思います。
仮歯装着時に歯ぐきから出血があったり、患者様の理想に合っていなかったりした場合は、仕上がったセラミックを歯にセットする時点で問題が発生します。そのため専門医は、仮歯のセットと調整にこだわります。
恐らく患者さまは、歯を削って直ぐに型を採って、被せ物をセットするような少ない通院回数で完成させる歯科医師が上手いと考えていると思います。しかし我々、補綴(被せ物)専門医からすると仮歯の調整に時間をかけ、問題がないことを十分に確認してから型採りに進む歯科医師を流石だと思います。
治療回数ではなく、患者さまに適合する被せ物を十分な確認のもと作製する歯科医院を選ぶことで、結果、治療回数が少なく済むこともあります。
セラミック治療にに関する質問
歯のセラミックは、どのくらい持ちますか?寿命はどのくらいですか?という質問を多くの患者さまからいただきます。
セラミックの寿命を長くする秘訣は、ナイトガードを使用することが1番です。
毎日ナイトガードを装着して就寝される方は、10年は持つと思います。しかし歯みがきはしない、定期検診に来ない、ナイトガードも装着しない、タバコを吸う。という方は、持って2〜3年かもしれません。セラミックの寿命を延ばすか縮めるかは、患者さま次第の部分も大きいです。
これも良く聞かれる質問になります。ここでしっかりと皆さんにアドバイスしたいと思います。
1.定期検診に通いやすい歯科医院を選択する!
遠すぎたりすれば定期検診に通えませんので、それは大きな問題になります。セラミック治療は、やはりセットした後の定期検診が重要となります。
通いやすい歯科医院を選択してください。
2.専門医がいる歯科医院を選択する!
補綴(被せ物)専門医として認定された先生は、腕と経験がありますので、おすすめします。
3.担当DRとの相性が良い!
これからずっとコミュニケーションをとり続けますので、やはり担当歯科医師との相性は重要です。コミュニケーションのとりやすい方を選びましょう。
まとめ
歯の色や形を含め、少しでも歯にコンプラックスやお悩みがありましたら、お気軽に相談にいらしてください。
まる歯グループには、セラミック治療に関して、より専門的な立場から患者さまの相談にのることができる補綴(被せ物)専門医が在籍しています。
また歯科矯正に関しても専門医が在籍していますので、双方からの意見を聞けることが大きなメリットでもあります。
無料カウンセリングも行なっています。お気軽にお問い合わせください。
東京でセラミック治療(矯正)を考えている方、歯科矯正・マウスピース矯正に興味があるけど費用や期間でお悩みの方は、一度「まる歯」の歯科医院にご相談ください。
医療法人社団まる歯には、被せ物(インプラント、セラミック等)や入れ歯の治療に関する指導医・専門医が在籍しています。
※補綴(ほてつ)とは,歯が欠けたり、無くなった場合に被せ物や入れ歯等の人工物で補うこといいます。
東京都内7駅(渋谷駅、麻布十番駅、東松原駅、西永福駅、久我山駅、秋津駅)に7医院展開しています。
患者さまを第一に考え、痛みに配慮した治療心掛けています。
また、虫歯や歯周病などの一般歯科から審美歯科(セラミック、ホワイトニング、インプラント)など幅広く歯科治療を受診いただけます。
診療案内:虫歯、歯周病、歯のクリーニング(歯石取り等)、ホワイトニング(3,300円/回)、歯科矯正、マウスピース矯正、小児歯科、小児矯正、インプラント、セラミック矯正、親知らず、口腔外科、入れ歯(義歯)、審美歯科、口臭対策、予防歯科