目次
はじめに
被せ物を装着してから数年が経ち、ふと気づくと歯と歯ぐきの境目や歯ぐきの色が黒くなっていることがあります。
今回は、そんな歯ぐきの変色の具体的な状態、原因や解決方法、そして予防方法について詳しく説明します。
被せ物を装着した歯と歯ぐきの間が黒くなる?
被せ物を装着してから数年が経過したある日、ふと鏡を見ると、その歯ぐきに黒い部分が見えることがあります。
これは、メタルタトゥーまたはブラックマージンと呼ばれる症状です。
歯ぐきに炎症が起きているわけではないので、痛みや腫れがないことが特徴です。
ただし、歯ぐきの状態が悪化すると、歯周病や虫歯の原因にもなり得ます。
メタルタトゥーとは
メタルタトゥーとは、金属によって歯ぐきが入れ墨のように黒くなる症状です。
被せ物や歯の土台に金属が使われている場合、歯ぐきへ流れ出た金属イオンが色素沈着し、歯ぐきが黒く変色することがあります。これは、歯ブラシなどでは落とすことができません。
ブラックマージンとは
ブラックマージンとは、被せ物をした歯と歯ぐきの間に見られる黒いラインのことです。
被せ物や土台に使用された金属が見えてくる場合や、残っている歯質が黒く見える現象です。
被せ物治療では、神経を取るケースがあります。神経を取る治療では修復に土台が必要になりますが、その土台に金属が使用されている場合にその金属が見えてくることがあります。他にもメタルボンドという被せ物では、見た目はセラミックで白いですが裏打ちに金属を使用しているため、その金属が見えてくることがあります。
神経がない歯の周りの歯ぐき自体が瘦せてしまい、変色した歯質が被せ物と歯ぐきの間から見えてしまうこともあります。
黒ずみを綺麗にするためには
メタルタトゥーやブラックマージンを改善するためには、古い被せ物を取り除き、新しい被せ物を作製する必要があります。この時、同じように金属の被せ物を選択してしまうと数年後にまた同じ症状が現れるため、金属を使用しない被せ物を選択しましょう。
メタルタトゥーは自然に黒ずみが取れることはありません。ピーリングやレーザー治療など黒ずみを取る為の治療が必要になります。
一方、ブラックマージンは歯ぐきが黒いわけではなく、金属などが黒いラインのように見える現象ですので、被せ物などをやり替えることで症状の改善が期待できます。
予防方法
歯ぐきが黒く見える原因は金属です。虫歯治療などの際には、口腔内の補綴物として金属を含む素材を使わないことが一番の予防になります。
元を正すと治療をしていない口腔内に金属はなく、虫歯予防がすべての予防に繋がります。
そのため、歯の健康を保つためには、日々のお手入れや定期的な歯科検診が大切です。
しっかりと歯を磨き歯垢や歯石を除去することで歯と歯ぐきの健康を保つことができ、さらに定期的な歯科検診によって、口腔内の状態を把握し、早期発見・治療することができます。
まとめ
被せ物をしてから数年が経過すると、歯ぐきへ流れ出た金属イオンが色素沈着し、歯ぐきが黒く変色するメタルタトゥーという症状や被せ物と歯ぐきの間に黒いラインが現れるブラックマージンという現象が起こることがあります。
これらの原因は、被せ物に使用された金属にあります。
古い被せ物を取り替える際は、金属を使用しないセラミック製の被せ物にすることで改善することができ、再度黒く見えることはなくなります。
また、日々のお手入れをしっかりと行い、定期的な歯科検診を受診することで歯の健康を維持することができます。
歯の健康に気を配り、美しい笑顔を保ちましょう。
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